【第一部】楽天モバイル固定回線化計画 導入実践記

くろみつさんのご自宅は築年数の古いマンション。長らくNTT東日本のフレッツ光を使っていたそうですが、実際にはVDSL――つまりメタル回線だったんです。

ある日、マンションにauひかり導入のチラシが届きました。最初は設備が変わらないためスルーしていたそうですが…

その通り。G-fastは既存のメタル回線を使いながら、下り最大664Mbps／上り最大166Mbpsを実現する新技術です。くろみつさんは直ぐに乗り換えることにしました｡

しかし、2年が過ぎた頃から速度が明らかに低下。計測すると平均40Mbps、最高でも80Mbps程度だったとか。

壊れたわけではありません。おそらく、同じマンションの他世帯もG-fastに乗り換えたことで、共有帯域が圧迫されたのです。

くろみつさんは他社の光回線も検討しました。中でも注目したのが“NURO光”。

残念ながらマンション設備が対応しておらず、導入には至りませんでした。

結果として、他社の光回線はすべて“VDSL止まり”。速度も料金も大差なし。くろみつさんは光回線を候補から外す決断をされました。

次に検討したのがホームルーター。WiMAX、home 5G、SoftBank Air、楽天Turboなどが候補に挙がりました。

確かに“工事不要・即日利用可能”というメリットはあります。しかし、くろみつさんは以下の理由で納得されませんでした。

その通り。くろみつさんは“メリットよりデメリットのほうが多い”と判断し、ホームルーターも選択肢から除外されました。

次にモバイルWi-Fiルーターを検討。楽天モバイルでは端末1円キャンペーンもあり、ほぼ決めかけましたが…

確かに柔軟性はありますが、自宅にはPC・スマホ・タブレット・ゲーム機など複数端末が常時接続されており、テザリングでは限界があります。

こうして、光回線もダメ、ホームルーターもダメ、モバイルWi-Fiもダメ、テザリングもダメ。いよいよ選択肢が尽きたかと思ったその時…

第二部では、楽天モバイルを固定回線化するという選択に至った理由と、実際の導入・運用の様子を詳しくお届けします。